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今年度バックナンバー

『平常心是れ道』・・・・・・倉島智行
今年はオリンピック開催の年、宗門では徹通義介禅師の七百回大遠忌があり、いろいろ節目となる年です。



 あるオリンピック選手が「平常心」という言葉を使っていました。この言葉はただ単に、緊張せずにいつも通りの心という意味ではなく、平常つまり日常生活のなかで持ち続けるべき心を意味しています。

どういう心構えで普段生きていくか、ということになります。



 曹洞宗大本山総持寺を開かれた瑩山禅師が二十七歳の時、お師匠様の徹通義介禅師から「平常心是道

(日常生活に活かされて、一挙手一投足が仏の道)」の意義を問われた時、「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す」つまり、茶をいただく時は余念雑念を交えず喫茶三昧に徹し、食事の時は食事の一行三昧になり切る事だ、と答えられました。自分と同じ年齢でこのような問答ができる祖師に只感嘆するばかりです。



 現在、私は曹洞宗青年会の和太鼓集団『鼓司』に所属し、県内の各寺院の住職様方と心をひとつにして練習に励んでおります。和太鼓をはじめて一年近く経ちましたが、最近いろいろな方に「あれ?痩せられました?」と聞かれては、うれしい気持ちになっています。



 皆さん太鼓は運動になると思われているようですが、実際体重が減りはじめたのはこの二ヶ月で、した事といえば、食事の際にはテレビ見たり、よそ事を考えずにきちんと一品一品丁寧に頂くただそれだけです。「いただきます」と合掌したけれど、今日の予定を考えたりして、『食事』という行いをただ単に口にモノを運ぶ作業にしてしまっては、目の前に並んだ命に対して失礼に当たると思ったからです。

そういう気持ちになってからは自然と食べる早さもゆっくりになり、自分の体が次に何を食べたらもう満足かというのもわかるようになりました。

いままでいかに体を無視して、むさぼる様に口にモノを押し込んでいたかがよくわかりました。このときの私の『平常心』は「植物であっても人間に食べられる為だけにこの世に生まれてきたのではない」という板橋禅師の言葉の中にありました。禅師様の『喫茶喫飯』の境地にはほど遠いですが、これも禅の実践だと信じて続けていきたいです。

                     合掌
[ 2008. 05. 10更新 ]
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[ 2008. 04. 02更新 ]

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